調査レポート 2024-07-29
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中小企業の経営者や役員、財務経理担当者に聞く、各種資金調達手段の利用状況ならびに今後の利用意向とは
組み込み型金融サービス拡大における主な課題、および同サービスへの親和性の高い中小企業の特徴が明らかに。全国の中小企業の経営者や役員、財務経理担当者を対象に「中小企業(SMB)向け組み込み型金融(融資サービス)の展望」についての調査を実施しました。
日本における中小企業の数は約336万を数え 、日本全体における企業数の99.7%を占めます*1。また、付加価値額の面においても全体の56%(約140兆円)*1を占めています。そして近年、この中小企業を対象とした様々なB2B型のサービスが展開されており、それは中小企業向け融資サービスの分野においても例外ではありません。そこで当社は、伝統的な金融機関経由によるプロパー融資だけでなく、その他様々なオンライン融資サービス*2の利用状況ならびに利用意向など について、動向を確認する目的で調査を実施しました。
*1:(出所)『2024年版「中小企業白書」』(中小企業庁)より
*2:資金調達手段の一覧には融資サービスだけでなく立替払いのサービスも含めております。共に中小企業の資金繰り改善効果を訴求していることから、今回の調査対象サービスとしていることをご了承ください。
「中小企業(SMB)向け組み込み型金融(融資サービス)の展望」調査の要旨
中小企業向けの融資サービスは、依然として金融機関経由のプロパー融資の利用が中心であるものの、比較的創業年数の若い企業を中心にオンライン完結型の融資サービスへのニーズが増していることを確認しました。
また、オンライン完結型の融資サービスの利用意向が強い企業の特徴を見ると、少額融資は手続きの簡易なオンライン完結型の融資サービス、運転資金などの用途が決まっている比較的高額の融資はプロパー融資と使い分けをする傾向がありました。
そして、オンライン完結型の融資サービスの一種である組み込み型金融だけに焦点を当てると、知名度の低さから、同サービスの利用率は未だ低いことを確認しましたが、一方で非金融においてもDX化を進めている比較的若い企業においては、将来的に組み込み型金融のユーザーとなる可能性が高いことも確認しました。
「中小企業(SMB)向け組み込み型金融(融資サービス)の展望」調査結果(ダウンロードデータ)の目次
1.中小企業向けアンケート結果
1-1.アンケート結果対象者
1-2.融資サービス別の利用経験
1-3.年商別の融資サービス利用経験
1-4.融資サービス別の利用ニーズ・利用意向
1-5.オンライン完結型融資サービスの利用意向企業の特徴
1-6.融資サービス別の利用金額・利用目的
1-7.利用目的別の融資金額
1-8.融資サービス別のデメリット・メリット・選定方法
1-9.組み込み型金融サービスの利用状況・利用意向企業の特徴
1-10.非金融サービスの利用状況
2.決済関連企業向けヒアリング結果
2-1.市場動向の認識
2-2.戦略的優先度
2-3.参入方法
2-4.検討・着目するサービス
2-5.参入に向けた課題
3.アジア市場リサーチ
3-1.各国の市場(ベトナム・韓国・インドネシア・フィリピン・インド・マレーシア・オーストラリア・シンガポール)
3-2.中国における融資市場
<調査概要>
調査目的:企業の融資サービスのニーズなどの情報収集
調査手段:インターネットを利用したアンケート配信
調査内容:中小企業の融資サービスの利用状況および意向
調査問題:30問(シングルアンサー&マルチアンサー)
調査時期:2024年3月
実施対象:従業員数300名未満の中小企業
調査主体:Atlas Technologies株式会社
<監修者>
Atlas Technologies株式会社
ビジネスコンサルティング事業部
執行役員パートナー
前田 裕弘(まえだ やすひろ)
ビジネスコンサルティング事業部
シニアディレクター
藤巻 契介(ふじまき けいすけ)