CEO Interview

CEOインタビュー

代表山本のこれまでとこれから

  • 山本 浩司

    代表取締役社長

    まずはAtlas Technologies株式会社(以下、「Atlas Technologies」)について紹介をお願いします。

    AtlasTechologiesはFintech※コンサルティング・グループです。Fintech領域の決済・銀行・証券・保険分野において、コンサルティングやプロジェクト実行支援サービスを国内外で提供します。2018年1月に創業して、2022年10月に創業5年目で東京証券取引所グロース市場に上場しました。

    ※FinTech(フィンテック)とは、金融(Finance)と技術(Technology)を組み合わせた造語で、金融サービスと情報技術を結びつけたさまざまな革新的な動きを指します。

  • 創業のきっかけは何ですか?

    もともと18歳の時に「37歳までに起業しよう」と決めていました。36歳の誕生日を迎えた翌日に退職し、Atlas Technologiesを起業しました。

                                           

    有言実行、かっこいいですね。

    いえ、実際は全くかっこいい話ではありません。前職から払い下げてもらった中古のパソコン1台と50万円の資本金だけを持ってAtlas Technologiesを1人だけで立ち上げるという、非常に小さなスタートでした。

    なるほど。そこから5年という短い時間で上場を果たすわけですが、現在注力されていることは?

    創業から上場まではFintech領域の中でも決済分野に注力してきました。これからの戦略的な取り組みとしては、主に3つ挙げられます。1つ目はFintech領域において、決済分野に加え銀行・証券・保険分野などにもサービス分野を拡大し、コンサルティング・サービスを強化することです。2つ目は、新たなソリューションや事業エリア・事業領域を拡大していくことです。3つ目はM&Aやパートナーシップ等による成長の加速で、2023年にはコンサルティング事業のアジア太平洋地域における拠点強化及びサービスの拡充を目的として、シンガポールに拠点を置くFintech領域に特化した戦略コンサルティングファームKapronasia Singapore Pte. Ltd.を当社グループに迎えています。

  • その背景として、経営者としてどのようなことをしたいのでしょうか?

    当社のグループのビジョンとも関連しますが、「人と産業の可能性を解き放つリーダーを創出すること」を実現していきたいです。当社グループの本質は、国内外で変化を創り出すリーダーを育てる事にあり、経営や社会的課題を解決していくことがその目的に有効であると考えています。そのために、ビジネスとしての日常はコンサルティング事業を行っている、という考え方です。そのような中でAtlas Technologiesならではの特徴をつくっていくには、コンサルティング・グループとして外部からクライアントを支援するだけではなく、ヒト・モノ・カネなど様々な経営資源の観点から当社グループ自身もリスクを取り、伝統的なコンサルティングファームの役割や機能を超えて、コンサルティングのプラットフォームを創っていきたい、と個人的には考えています。

    それはコンサルティング業界における既存のビシネスモデルにはこだわらない、ということでしょうか?

    はい。これは2018年に起業した際に、社名に「Consulting」ではなく「Technologies」を選んだ理由にもつながります。コンサルティングだけではなく、そこから発展する様々な可能性を追求し、経済的・社会的な価値を生み出したいという願望は創業当時から抱いていました。将来的には、コンサルティング事業やFintech領域の枠すらも飛び越え、事業を成長させていきたいと感じています。

    そのためにはどのようなことを行っていくのでしょうか?

    抽象と具体を行ったり来たりして、今後の事業の成長可能性を見出していきたいと思います。物事の本質というものは、要素としてのモノ自体ではなく、モノとモノのあいだで織りなされるコトにあると考えています。当社のミッションでもある「あらゆる産業とFintechの融合」も、この文脈でとらえています。このような要素を繋げていくことが自分自身のミッションです。先ほど申し上げた、当社グループを「リーダー輩出企業」と位置付けることで、国内外で活躍できるリーダーが当社グループに集まり、その人たちが成長するための機会や場を提供できる会社にしたいと思っています。そのようなリーダーがいれば、結果的にクライアントへの価値提供や新しいビジネスが実現していくものだと思います。Atlas Technologiesに集う「人」に一番のこだわりをもっており、今後の事業展望にも反映させていくつもりです。

  • 創業以来様々な場面を乗り越えられてこられたと思いますが、最もポジティブなこととして印象に残っている1日はどのようなものでしたか?

    社内と社外での2つの場面が頭に浮かびました。社内においては、2019年2月に初めて借りた物理オフィスでの場面です。オフィス家賃が20万円でしたが、その金額の高さへの不安と初めてオフィスを構えることができた嬉しさを抱える中で、搬入されたオフィス家具を、当社の2人目のメンバーである小椋さんと私の2人で組み立てた時間が印象に残っています。

    社外での場面としては、大手通信会社のクライアントとの直接契約です。当時の当社は非常に小さな組織でしたから、大企業から求められる必要書類一式を満足に提出することも難しい状況でした。しかし、当時の先方の担当者の方が、社内でもいろいろと調整をしてくださり無事に当社として初めてのプライム契約を締結することができました。当社の価値が認められたとても嬉しい瞬間でした。

    30代後半からの起業ですが、ここまでのキャリアパスについては常に確信を持ってこられましたか?

    いえ、確信は持っていませんでした。ただ、自分自身や組織としてのありたい姿の実現についてはあきらめず、勇気をもって進めてきたことは間違いないと思います。様々な意思決定の場面において、自分自身が持つ不安と日々向き合いながら進んできました。経営とは逆算である、という考えがありますが個人的には非常に共感します。何かコトを成すには時間がかかります。長くかかるかもしれないその旅路を前に、目的地を決めて一歩を踏み出すことが最も重要だと考えています。

    どのようにモチベーションを維持されているのでしょうか?

    クライアントからフィーを頂戴するプロフェッショナルの立場として、また経営者として、モチベーションという言葉は日常に持ち込まないようにしています。とはいえ人間ですので、落ち込んだり億劫になったりすることも実際にはあります。そんな自分も許容しながら、なぜ今これをやっているのか?と目的に立ち戻ることで挑戦を続けられるし、困難があっても乗り越えられると考えています。

  • オンとオフの切り替えはどのように行っていますか?

    創業経営者だからかもしれませんが、ある意味で常時オンの状態かもしれません。時間=命だと捉えていますし、戻ってくることのないものですので、オンオフという考えは持たず、目の前のことにずっと全力で取り組んでいます。

    では1日の過ごし方はどのようなものですか?

    朝型なので、朝7時過ぎにはオフィスで仕事を始めています。午前中は意思決定の時間、午後はインプットの時間、夜は人と会う時間とある程度決めて行動しています。また、休日は集中した時間を確保することが出来るので「経営において緊急ではないが重要なこと」に思考を巡らせていることが多いですね。

    ビジネス以外の個人的な目標や人生で成し遂げたいことはありますか?

    1回きりの人生をよりよく生きたいというのが一番の目標です。

    “お金を失ったらまた稼げばいい。信用を失ったらまた取り戻せばいい。しかし、人生をより良く生きようという勇気を失ったらすべてを失ったことと同然である。” これは大学時代に出会った言葉で、今でも胸に残っています。突き詰めると、自分自身にも他人にも常に新しい可能性を見出していくことが、個人的に成し遂げたいことですね。

    良い言葉ですね。最後に、Atlas Technologiesでどのような方と一緒に働きたいか?これからAtlas Technologiesで働く人のメッセージをお願いします。

    リーダーとして、世界に創造的な変化をもたらしたいと思う人と一緒に働きたいと考えています。これは英語ができるかどうかなどの具体的なスキルに関係なく、また、年齢や国籍、性別も重要ではありません。今すぐにはできなくとも、自分が成長していくことで自分自身のありたい姿を追求し、共により良い社会を創っていきたいという意思を持っている人であるということが大切だと考えています。世界のどこでも、あるいはどんな組織でも活躍していける方々が、あえて選び続けるような場としてのAtlas Technologiesを、今後も創り出していきたいと思います。

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